初めて海外、初めての知らない土地となると、不安なのは現地での移動方法。
うまく電車に乗れるかな?タクシーは少し怖いな…などなど色々なことを考えながら公共交通機関を利用する方は少なくないでしょう。
ビビりの私も初めてタイを訪れた時は、言葉が通じないのが怖くてタクシーに乗れず、行き先がわからない為バスにも乗れず、ただひたすら目的地まで歩き続けたというような苦い経験があります。
今回はかつての私のようなタイ初心者さんの為に「タイ・バンコクの移動で使える公共交通機関」の中でも電車に絞って詳しくご紹介していきます!
※2024年6月更新:BTSの路線図と運賃を最新のものへ変更しました。
タイ・バンコクの「電車」
タイ・バンコクの移動で大活躍する電車ですが、その種類は主に4種類あります。
バンコク都内中心部の移動については上の3種類を活用でき、バンコクから郊外への中~長距離移動で活躍するのが国鉄です。
それぞれの電車について詳しくご説明していきますね。
BTS(スカイトレイン)
多すぎてわけわかめ。
BTSはバンコクの中心地サイアムを起点とし、北はドンムアン空港の方、西はチャオプラヤー川の向こう、東はサムットプラカーン県まで繋がっている電車です。
モノレールのように道路の上、高い所を走っているので別名「スカイトレイン」とも言います。
サムットプラカーン県から、日本人居住エリアのスクンビットを通り北の方まで繋がっている「スクンビットライン(黄緑色の線)」と、タニヤやパッポンナイトマーケットのあるシーロム地区を通り、チャオプラヤー川の向こう側まで繋がっている「シーロム地区」の2つの線で構成されています。
運賃は初乗り17バーツで距離に応じて最大62バーツです。
運賃や所要時間はBTSの公式サイトから簡単に確認できます。
BTSの切符の買い方
BTSの切符の買い方の手順は以下の通りです。
多分日本の券売機に慣れている方は、最初にお金を入れる方が多いかと思います。タイの券売機では行き先を選んだ後にお金を入れるので、そこだけ注意しておけば難しい事は全くありません。
行きたい駅名はわかるけど、位置関係がわからない為路線図から探し出せない!という場合は、改札横の窓口でも切符が購入可能です。
窓口で行きたい駅の名前を言えばいいだけなので言葉が出来なくても大丈夫!
ちょっぴりお得なラビットカード
BTSには専用のICカード「ラビットカード」があります。
こちらは日本でいうスイカやイコカみたいなもので、チャージしながら使ったり、回数券として使う事が可能です。
窓口で即日発行可能なのですが、初回購入時に手数料の100バーツがかかり、更にパスポート番号などの個人情報の登録が必要になるため、少々面倒です。
したがって、短期の旅行での作成ではあまりメリットがありませんが、ラビットカードを利用する事で以下のようなメリットもあります。
個人的にかなり熱いと思っていたのは2018年に行っていた、デイリークイーンというアイスクリーム屋さんのプロモーションで、ラビットカード払いにする事で10バーツのソフトクリームが1バーツになるというものでした。
あのプロモーションで一体どれくらいの量のデイリークイーンを食べた事か…。
他にもマクドナルドなどファストフードを中心に様々なプロモーションがあります。
たくさん乗るならデイリーパスがおすすめ!
デイリーパスは140バーツで1日乗り放題のパスです。
購入の際は改札横の窓口で「ワンデイパスプリーズ」と言って140バーツを支払えばOK。
ここで注意しておきたいのが、購入時間から24時間でなく購入日のみ利用できるパスなので、移動開始時刻が遅い場合は元が取れない可能性大です。
朝からBTSでショッピングや観光など、あちこち動き回る日には便利でお得なカードです。
BTSの乗り方
一応乗り方も解説しておきましょう。手順は以下の通りです。
- 切符を購入
- 改札を通る
- 電車に乗る
- 電車を降りて改札を出る
そんな大げさに書くほど大した工程は無いのですが、ここで注意したいのが、改札を出る時です。
BTSは改札を出る際、切符はカード投入口に入れなければならないのですが、改札によってはこの「カード投入口」がないICカード専用のものがあります。
混雑時などは間違えてICカード専用の列に並ばないよう注意しましょう。
※ワンデイパスの場合は出る時もIC読み取り部分にタッチして出ますので、間違えてカード投入口に入れてしまわないよう注意!
MRT(地下鉄)
都民の足としてBTSと並んで活用されているのがMRTと呼ばれる地下鉄です。
MRTはBTSが走っていない区間を環状に走り、王宮周辺を通り川を越えていく「ブルーライン」と、ノンタブリー方面へと繋がっているパープルラインの2本の線で構成されています。
シーロム方面のオフィス街や、人気観光地である「タラートロッファイラチャダー」のあるラチャダー、チャイナタウンや王宮近くにも最寄り駅があり、バンコクの主要観光地へのアクセスがしやすい電車です。
BTSと接続している駅も複数あるので、両方を駆使すればバンコクの主要エリアはある程度移動できるのではないかと思います。
MRTの切符の買い方
MRTの切符はBTSと同様に、券売機または窓口で購入可能です。
BTSの券売機はコインしか使えないものがほとんどなのに対し、MRTの券売機はお札も使えるのがありがたいです。
しかし、お釣りは全てコインで出てくるので要注意。
切符の買い方はBTSと同様に、画面上で行きたい駅をタッチして運賃を投入するスタイルです。
MRTの切符は黒いオセロの駒のような大きさのものです。日本ではあまり馴染みのない形をした切符ですが、台湾や韓国もこの「トークン」というものが切符だったと記憶しています。
MRT専用のICカードは「M-Passカード」
MRTにも専用のICカードである「M-Passカード」というものがあります。
こちらのカードもラビットカードと同様に、カード作成時に手数料として100バーツがかかります。
しかし、乗車時の割引制度は無くお店で受けられるプロモーションもラビットカードに比べて少ないようなので、通勤や通学で利用する方以外は作らなくてもいいんじゃないかなという印象です。
ただし、MRTのスクンビット駅はピーク時は券売機も窓口もものすごく混み合い、切符を購入するだけで20分くらい並ばなければならない場合もあります。
そのような時間のロスを軽減する為には1枚持っていても良いかもしれませんね。
MRTの乗り方
一応乗り方も解説しておきましょう。手順は以下の通りです。
- 切符を購入
- 改札を通る
- 電車に乗る
- 電車を降りて改札を出る
乗り方はもういいかな?後のエアポートレールリンクも一緒です。笑
MRTの場合は改札を出る際、切符(トークン)を自販機のコイン投入口みたいになっている所に投入します。
間違えてIC読み取り部分に擦り付けても改札は開かないので注意してくださいね。
エアポートレールリンク
エアポートレールリンクはバンコクの空の玄関口「スワンナプーム国際空港」とBTSのパヤタイ駅を繋ぐ電車です。
一見空港へ行く時しか使い道がなさそうな電車ですが、BTSやMRTへ接続している駅が「パヤタイ駅」と「マッカサン駅」の2か所ありますので、行き先によっては使い勝手の良い電車と言えるでしょう。
私は空港へ行く時しか使ったことが無いんですけどもね。
エアポートレールリンクの切符の買い方
エアポートレールリンクの切符も窓口と券売機で購入可能です。
お札は100バーツまで使えて、切符はMRTと同じようなコイン型をした黒いオセロの駒のようなものです。
こちらを改札の読み取り部にタッチして中に入ります。
運賃は初乗り15バーツで、パヤタイ駅からスワンナプーム空港までは45バーツです。
エアポートレールリンクの運行時間
スワンナプーム空港発のエアポートレールリンクの運行時間は以下の通り。
BTSやMRTと違って時刻表があるのはありがたいです。
以下、エアポートレールリンクのホームページから時刻表の確認ができます。
時刻表や運賃の確認はこちら
国鉄
国鉄は、バンコクと他の県を繋ぐ鉄道です。
現在は国鉄バンスー中央駅を基点とし、その他の様々な都市へ繋がっています。
タイには新幹線のような高速鉄道が無い為、地方へ電車で行く場合は国鉄を利用する事となります。
飛行機や車で行くよりも時間がかかりますが、運賃が安く、渋滞に影響されないのがメリットと言えるでしょう。
鉄道で1時間半くらいの場所にある観光地、アユタヤやメークロン市場などは鉄道での旅も人気の選択肢の一つとなっています。
ちなみにかつてバンコクの起点となっていたファランポーン駅は既に廃止されていて、今後は博物館へと生まれ変わる予定なのだとか。
国鉄での切符の買い方
国鉄に乗る際、切符の購入は駅の窓口またはインターネットで行えます。
窓口で切符を購入する場合、行き先を伝えれば直近の列車のチケットを選択して発行してくれます。
行き先や列車によって停車駅が違い、所要時間も異なるので、事前にオンラインで時刻表を確認の上、列車の指定やクラスの指定を行う事をおすすめします。
インターネットでのチケットの購入は60日前から可能。
チェンマイ行きに1等席など人気の路線は早々に完売してしまう為、ネットでの事前購入がベターです。
時刻表や運賃の確認・チケットの購入はこちら
国鉄の乗り方
国鉄の駅には改札が無いので、チケットを持ったまま所定の列車に乗り込みます。
発車後車掌さんが順番にチケットを確認しに来てくれますので、購入したチケットを見せましょう。
2等席以上は指定席になっているので、席番号も間違えないよう要注意です。
まとめ
このページではタイの電車の種類についてと、それぞれの乗り方についてご紹介しました。
ご紹介した時刻表や運賃等は予告なく変更になる可能性がございますので、予めご了承ください。
量が多くなってしまうので、その他の交通機関については別の記事でまとめています。
バスはこちら。
タクシーやトゥクトゥクなどはこちら。